黄疸と便秘は一見関係ないようですが、実はどちらもある症状の結果です。閉塞性の黄疸は、肝臓から胆汁が腸管に排出されないことでビリルビンが過剰になってしまうことにより発症しますが、これは同時に胆汁の不足を引き起こします。胆汁は、脂肪の消化・吸収を促進する働きがあるため、胆汁が排出されない場合は脂肪が消化されず、結果として便秘が引き起こされるというわけです。
便秘が起こる原因は色々ありますが、大本はもちろん食事です。肉や脂肪を食べると便秘になりやすく、野菜や繊維質のもので快便というのは常識ですが、それらのものを消化したり吸収したりする機能が阻害されることで便秘になるわけですから、野菜ばかり食べていても便秘は起こります。
実際には、黄疸が発生するということは何らかの機能性異常が起きているわけで、例えば便秘は神経系の異常や消化器系のバランスの変化、あるいは精神的な理由でも発症します。黄疸が出来ているから便秘になるというわけではなく、色々な原因が並行して発症しているのが人体です。
黄疸が出来て、しかも便秘になっている場合は、もちろん閉塞性黄疸が候補ですが、それ以外の原因によるものかもしれません。その他の症状、例えば発熱や身体の怠さなどが同時に発症していないかをチェックして、出来れば医師に相談しましょう。黄疸が出るのは、いくつかの病気では重症化した段階ですので、万一の場合は早急な検査が必要です
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